HOME > 臨床研修医採用 > 後期臨床研修医採用 脳神経外科
基本理念 |
● 脳神経外科医にとって、必要な知識と技能を習得する ● 赤十字の理念でもある、「人道・博愛」に基づいた医療を行う |
一般目標 |
● 脳神経外科患者に対し、十分な知識と、確かな技量を備えて、それらを、正確に、また効果的に用いて対応する医師を目指す ● 倫理的に正しい医療を行う意識、professionalismを養う |
到達目標 |
● 経験すべき疾患について、それぞれの基本となる診療を習得することができる ● 緊急時の的確な診断と治療が、予後を決定することを理解して実践できる ● インフォームドコンセントに基づいて、患者中心型のチーム医療を進めることができる |
特徴 |
● 地域唯一の脳卒中センターが、脳神経内科との協力のもとに運用され、医療圏35万人の中核機関の一つとなっているため、多くの臨床経験を積むことができる ● 八戸赤十字病院脳神経外科は、日本脳神経外科学会の専門医認定指定訓練施設である。 ● 脳血管内治療に関して、積極的な取り組みが行われている。 ● 当院は日本脳卒中学会認定研修教育病院である。 ● 主な診療実績(平成24年1月1日~12月31日) ・総手術件数:205件
・t-PA静注療法:11例 ・脳血管撮影例:283例 ● 一日平均外来患者数:19.5名 ● 一日平均入院患者数:26.0名 ● 研修指導医数:指導医養成講習会終了者:3名 ● カンファレンス:朝7時30分より、脳卒中センターで、術前・術後、入院症例カンファレンス、抄読会 ● 研修修了後の進路:研修評価を踏まえて病院として、就職に要する推薦状作成等の支援を行ないます 1.当院常勤医としての就職 2.希望する大学、赤十字病院をはじめとする他病院への就職 ● 関連大学医局:岩手医科大学脳神経外科 |
週間スケジュール | |||||
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
朝 | 入院カンファレンス | 術後カンファレンス | 術後カンファレンス | 抄読会 | 入院カンファレンス |
午前 | 外来・病棟 血管撮影 |
病棟、総回診 | 外来・病棟 血管内手術 |
病棟 手術 |
外来・病棟 血管撮影、手術 |
午後 | 血管撮影、手術 | 手術、血管内手術 | 血管内手術 | 手術 | 血管撮影 |
年度別のプログラム |
● 卒後3年目 ・脳神経外科3大疾患の主なものに対する診断と治療:脳神経外科の治療対象となる基礎的な3大疾患、脳卒中、脳腫瘍、頭部外傷の中の主要なものに対する、知識と理解を深める. ・救急時の対応:神経学的診察と所見の記載、緊急時検査の依頼、心肺蘇生、挿管、気管切開、CVカテ挿入等を指導医の下で行うことができる. ・検査手技の習得:脳血管撮影・ルンバールなどを指導医の下で行うことができる. ・手術手技の習得:穿頭術、慢性硬膜下血腫、簡単な開頭術、頭蓋形成術、および陥没骨折等を指導医の下で行うことができる. ● 卒後4年目 ・脳神経外科3大疾患の主なものに対する診断と治療:指導医の下で行うことができる. ・検査手技の習得:脳血管撮影等を独りで確実に行なうことができる. ・手術手技の習得:後頭下開頭術を含めた開頭術全般、シャント術、開頭血腫除去術、簡単な髄膜腫、転移性脳腫瘍等を指導医の下で行うことができる. ● 卒後5年目 ・脳神経外科3大疾患の主なものに対する診断と治療:独りで確実に行なうことができる. ・特殊疾患:小児奇形、機能的脳疾患などについて診断治療に対する知識と理解を深める. ・血管内治療:緊急時の簡単なマイクロカテーテルを用いた薬剤動注などができる. ・手術手技の習得:顕微鏡下手技、くも膜の剥離、シルビウス裂の無侵襲的剥離などの開始. ● 卒後6年目 ・一般的な脳神経外科疾患全般:診断から治療方針までを独力で組み立て実践できる. ・救急患者:来院後に、その初期診断から治療計画までを適切に組み立て実践できる. ・手術手技の習得:脳動脈瘤の簡単なクリッピング術・コイル塞栓術が出来る. |
特定の医療について |
● 救急医療 ● 予防医療 ● 地域保健・医療 ● 緩和・終末期医療 ● 災害医療 |
(1)受験資格
専門医試験をうけるには、「日本脳神経外科学会専門医認定委員会」が規定した通算6年以上にわたる所定の訓練をうけ、本人が直接関与した100例の手術を報告し、その内容が一定の基準を満たしている必要がある。
(2)専門医訓練施設
所定の訓練は、脳神経外科専門医が2名以上常勤し、年間100件以上の脳神経外科手術をおこない、カンファレンスなどの研修カリキュラムが整っている指定訓練施設でうける必要がある。
研修カリキュラムを共有する他の連携施設での訓練も認められるが、ここでも専門医が常勤している必要がある。
(3)専門医試験
年1回、「筆記試験」と「口頭試問」がおこなわれる。「筆記試験」では、脳血管障害、脳腫瘍、頭部外傷、脊椎・脊髄疾患、その他の神経疾患などに関する計250の問題が出題され、専門的知識や判断力が問われる。「口頭試問」では、実際に治療された患者さんの症状やレントゲンフィルムなどが実例として計9例提示され、それぞれについて一問一答形式で診断、治療方針、手術の実際など実地に即した診療能力が問われる。
後期研修は、原則3年であるが、
期間の延長短縮や研修期間中の他病院、院内他科での研修は、
希望に応ず。
研修責任者名 | 紺野 広 |
研修責任者の役職 | 院長 脳血管外科部長 救急センター長 |
URL | www.hachinohe.jrc.or.jp |